bb-c.gs.niigata-u.ac.jp Open in urlscan Pro
133.35.45.238  Public Scan

URL: https://bb-c.gs.niigata-u.ac.jp/
Submission: On July 17 via api from US — Scanned from JP

Form analysis 0 forms found in the DOM

Text Content





 


HUPO Clinical and Translational Proteomics Awards受賞 2020年10月 センター長の山本 格がHUPO
Clinical and Translational Proteomics Awards受賞しました。 HUPO awards 新潟大学 ニュース  
山本プロジェクトリーダーが国際ヒトプロテオーム機構(Human Proteome Organization, HUPO)の2020年度のClinical and
Translational Proteomics
Award(臨床トランスレーショナルプロテオミクス賞)を受賞しました。国際ヒトプロテオーム機構(HUPO)はヒトの全遺伝子(ゲノム、Genome)解析が終了後、ヒトの全タンパク質(プロテオーム,
Proteome)の解析を目指して2001年に設立された国際コンソーシアムです。プロテオミクス(Proteomics)とは主に質量分析装置でサンプル中の全タンパク質(プロテオーム)を対象に、網羅的に同定・定量解析する研究とのことです。
 
山本プロジェクトリーダーは2000年頃から、腎臓病(糸球体疾患)の病態の分子機構を解明するために、プロテオミクスによる腎臓(糸球体)組織のタンパク質の網羅的解析を行い、組織で起きているタンパク質の量と質の変化の全容を解明し、腎臓病の病態を解明する研究を開始しました。2005年にはHUPOの国際イニシアチブプロジェクトとして、ヒト腎臓・尿プロテオームプロジェクト、Human
Kidney and Urine Proteome Project
(HKUPP)を組織し、そのプロジェクトを主導しました。HKUPPプロジェクトには尿中のタンパク質を網羅的に解析し、病気の発見などの指標となる分子(バイオマーカー)を探索する研究がありました。山本プロジェクトリーダーはその研究を発展させ、2013年に国立研究開発法人
科学技術振興機構(JST)の大型研究プロジェクト、革新的イノベーション創出プログラム(COI)拠点創出で東北大学の「さりげないセンシングと日常人間ドックで実現する自助と共助の社会創生拠点」のサテライトに採用され、新潟大学の五十嵐キャンパスに生体液バイオマーカーセンター(Biofluid
Biomarker Center, BBC)を設置し、「なんでも尿検査」プロジェクトをスタートさせました。
 
「なんでも尿検査」プロジェクトは尿検査であらゆる病気を早期発見したり、健康異常などを把握するための尿バイオマーカーをプロテオミクスで探索し、その検査法を実用化することを目指しています。2018年からは、生体液バイオマーカーセンターは東ソー株式会社の共同研究講座(新潟大学医歯学総合研究科腎研究センター)となり、主に腎臓病・糖尿病の尿バイオマーカー探索に焦点を当てて、研究を進めています。
 
山本プロジェクトリーダーは2018年から信楽園病院の検査科も兼務し、信楽園病院の患者さんや医療関係者の協力を得ながら、尿検体を収集し、生体液バイオマーカーセンターの「なんでも尿検査」プロジェクトを指導してきました。その結果、腎臓の部位別(糸球体、近位尿細管、遠位尿細管、集合間、間質)障害の新しい尿バイオマーカーを発見し、現在は、糖尿病の病態や臓器障害を早期に検出できる尿バイオマーカーの探索を行っています。これらの研究成果は毎年行われているHUPO年次総会など、国内外の学会や研究論文として発表してきました。
  2020年、HUPOは山本プロジェクトリーダーのこれまでの腎臓プロテオミクス研究と尿バイオマーカーの探索研究成果を評価し、毎年選出するHUPO Awards
の中で「HUPO2020 Clinical and Translational Award」をアジアで初めては山本プロジェクトリーダーに授与しました。
受賞対象となった研究成果は、尿プロテオミクスプラットフォーム(研究基盤)の構築と腎臓の障害部位別の尿バイオマーカーの確立です。前者には、HUPO
HKUPPイニシアチブプロジェクトで作成した尿検体収集・保存の標準化ガイドと収集した尿検体からの安定したタンパク質精製法と定量プロテオミクスの確立があります。後者には、腎臓のネプロン各部の組織プロテオミクスから、それぞれの部位に特異的な障害尿バイオマーカーを選定し、その臨床応用をめざした研究とそれら一連の研究から「なんでも尿検査」が実現する可能性を示したことが含まれます。
 
この賞は生体液バイオマーカーの研究者のほか、多くの研究者・医療関係者のご協力、さらには、信楽園病院などの患者さんのご協力があって受賞したものです。あらためて、患者さんや医療関係者の感謝申し上げ、これからもご協力、ご支援をいただけましたら幸いです。また、この賞は「なんでも尿検査」実用化の一里塚として、れからも精進したいと思っています。

 
 


ブルカージャパンオンデマンドMSフォーラム 2020年7月 ブルカージャパンオンデマンドMSフォーラムにてセンター長の山本 格がWEB講演しました。 >

 
 


3分動画 2016年10月16日TBS系列 「健康カプセル!ゲンキの時間」にて生体液バイオマーカーセンター(Biofluid Biomarker Center,
BBC)の研究が取材されました
生体液バイオマーカーセンター(BBC)が取り組んでいる全ての病気や健康障害を尿検査だけでできるようにする「なんでも尿検査」研究が紹介されました。

 
 




生体液バイオマーカーセンター(BBC)

生体液バイオマーカーセンター(BBC)が目指す最終目標は病気の人が少なく、多くの人が百歳までも元気に生き生きと暮らせる未来社会の実現です。そのために、どんな病気でも、些細な健康異常でも尿検査だけで家庭や職場で自分の健康状態をいつも把握できる検査法「なんでも尿検査」を社会実装することを目指しています。また、同時に、個人が自分の健康に関心を持ち、日常生活の中で、わずかな健康習慣を実行するだけで、健康の維持、増進を目指す「日常ちょっとの健康習慣」も提案します。「なんでも尿検査」と「日常ちょっとの健康習慣」を車の両輪となり、健康で、明るく、活動的に「百歳まで元気」に暮らせる未来社会の実現に貢献したいと考えています。

 
 




「なんでも尿検査」

 生体液バイオマーカーセンター(BBC)ではあらゆる病気や健康障害の指標(バイオマーカー)となる分子(主にタンパク質とペウチド)を尿中で探索し、その検査法を開発するプロジェクト、「なんでも尿検査」を行っています。
 この検査法が実用化されると、頻回にどこでも採取できる尿で病気や健康異常が早期に発見され、早期に治療し、治癒できる医療や病気予防も可能になると期待されます。生体液バイオマーカーセンターではどんな病気でも、ちょっとした健康異常でも、家庭や職場でいつでも行える「なんでも尿検査」で日常その危険度を個人が知ることで、早期の受療行動や生活習慣の改善で、健康が維持、回復できる未来を目指しています。

 
 



「日常ちょっとの健康習慣」プロジェクト
生体液バイオマーカーセンター(BBC)の目指す医療イノベーションは、多くの人が明るく、活発に、「百歳まで元気」で過ごせる社会の実現です。そのために、「なんでも尿検査」で病気や健康異常を早期発見し、早期回復させるだけでなく、個人個人が自分の健康に関心を持ち、日常生活の中でわずかな健康習慣づけを行うことで、健康を維持、増進する「日常ちょっとの健康習慣」を提案いたします。
 現在、健康に関する啓蒙書や情報が溢れています。中には、医学的な根拠の示されていないものが多いのも現状です。生体液バイオマーカーセンター(BBC)は医学的な根拠に基づいた健康維持、増進法を提案し、百歳になっても介護不要で、自分で活動できる百歳、「百歳まで元気」を目指すプログラムの構築をしたいと考えています。皆様のご支援と、ご参加もお待ちいたします。

 
 




2024     新潟大学     Biofluid Biomarker Center,生体液バイオマーカーセンター     Niigata
University