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え、熱中症ってそういう症状じゃないって? それはそれ、これはこれ。 「やっと目が覚めましたわね~。バビロン様達ならもう神殿に戻ってしまいましたわ~」 「あ、ペルちゃん……? あっ……あ~~~…………」 あ~~……あまりの尊さに倒れたのは大失敗だったなぁ~……。せっかくバビロンちゃんの水着姿を独占できるチャンスだったのに、はぁ~~~……もうこんな機会訪れないんだぁ……死ぬんだぁ……。 「物凄い落ち込みようですわね……でも安心して? 21時開催の打ち上げ焼肉パーティは、バビロニクスリゾートのトロピカルプールエリアで、バビロン様達も参加してくださいますわ! それに一般プレイヤー向けにも大規模なパーティが開催されるそうですから、大変な盛り上がりになると思いますわ!」 「おおおおーーー……!! じゃ、じゃあその時に貰った水着着れば、いい……!?」 「…………リンネさんが水着を着たら、途轍も無い注目を浴びることになると思いますけれど?」 「あ゛っ゛……み、皆が着るなら……用意だけ……」 「その時はわたくしも着ますわね!」 おおおお……! まだ、まだ活路はある!! まだバビロンちゃんの水着姿を独り占めするチャンスが……! 「――それで。リアちゃんが待ってますわよ?」 「あっ!!」 「全く、バビロン様に夢中になりすぎですわよ? なるのもわかりますけれども……。では、わたくしは夕食までバビロニクス内を散歩にいきますわね!」 「うん、ありがとうねペルちゃん。いってらっしゃいっ!」 「行ってきますわ~!」 そうだ、ペルちゃんに言われて気が付いた……。リアちゃんが待ってるんだった。行ってあげないと! あんまり待たせたら怒って出てっちゃうかもしれないっ! えーっと、リアちゃんが居る部屋は~~……ここだったかな? ノックぐらいしようっと、お邪魔しまーす。 「おじゃましまーす……。リアちゃ~~ん…………?」 「あっ!! お姉ちゃんっ! やっと来てくれたんですねっ!!」 「ずびばぜん……遅れました……」 「大丈夫ですっ! 進化っ! 進化っ!! 進化っっ!!!」 うわお、リアちゃんが『はやくはやくはやく~~!!』とばかりに目がキラッキラしてる……! こんなにワクワクしてる状態のリアちゃんは初めて見るかもしれない。でもそうだよね、このバビロニクスが出来上がった後にリアちゃん関連で『進化先がアンロックされました』ってログが流れたと同時に、本人もそれにビビッと気が付いたみたいで、早く進化~~~って待ってたのに私がバビロンちゃんの水着姿に釣られてプールに行っちゃったからね。 本当、ええ、すみませんでした…………。 「ごめんごめんごめんっ! 今、進化先を表示するからぁ!」 「はーーいっ!!!」 それじゃあ、リアちゃんの進化先を改めて見てみよう。まずは―― 【★災厄の魔女】(闇属性・悪魔系・中型) ・妖艶な姿に成長した二代目災厄の魔女 ・その魔の力は大いなる災いを呼ぶであろう 「これは、いーやーでーすーーーー!!!」 「ごめんごめんって!」 「いーーーやーーーーっっ!!!!!」 「どうどうどうどう……!! 落ち着いてぇ……!」 「えっへへ♡」 災厄の魔女は絶対嫌だって。大きくなるのも、もう災厄って呼ばれるのもその宿命から脱したから嫌だって。ここまで全力で嫌がるリアちゃんはレア過ぎる……。なんだろう、猫に意識の一部を引っ張られてない?! 悪い子の部分と猫ちゃんの部分が混ざって、私を困らせて遊ぶのに特化しはじめてない!? 「つ、次ね! えーっとステータスとかの表示を飛ばして~……スクロールして~……これ! これだよリアちゃん! 新しいやつ!」 「んっ……。これ、ですか~! なるほど~」 そして進化先の詳細についてのウィンドウをどんどんスクロールして、次の選択肢を表示。これは、アンロックされた進化先だね! 次の選択肢はこれだった。 【★★魔王】(闇属性・悪魔系・小型) ・絶大な魔力により、体の成長が止まった少女の姿の魔王 ・王の器として認められ、魔族の王として君臨することを選んだ姿 ・魔王の域に踏み込んだ者にのみ許された言葉を操り、絶大な威力の魔術を行使する ・また、武器がほうきから杖系、魔法武器(魔剣・魔槍等)に変更される 「これ、は……?」 「いいですねっ! これが良いと思います!」 次に表示されたのは、魔王。リアちゃんの姿は変わらず、魔王用の言葉を使っての専用スキルみたいなのを使えるようになるらしい。そして武器がほうきから魔法武器に変わっちゃう、と。リアちゃんが魔剣とか魔槍持つのかー。うーーーん、でも本人はこれがいいっていうしなぁ~……。 「もう一個あるみたいなんだけど」 「一応、見てみましょうっ!」 それじゃあ最後に、残ってる進化先の情報も見てみようか。リアちゃんのアンロックされた進化先、最後の一つはなん――――なん…………だと…………? 「え……? これは……?」 「…………」 【★★★にゃ王】(闇属性・???系・小型) ・絶大なにゃ力(・・・)により、体の成長が止まった少女の姿のにゃ王 ・にゃ王の器として認められ、にゃ王として君臨することを選んだ姿 ・にゃ王の域に踏み込んだ者にのみ許された言葉を操り、絶大な威力のにゃ術を行使する ・また、武器としてほうきを装備すると、見た目が強制的に【にくきゅーすたっふ】に変更され、すべての攻撃が直接・間接を含む魔術属性の『にゃ術ダメージ』に変更される ・直接攻撃による反射を無効化する ・お肉もお魚も好き。野菜が嫌いになる 「…………ど、どうする?」 「これ! これがいいですっ!! これです、これ以外だめですっ!!!」 リアちゃんの猛プッシュが、猛プッシュが凄い……!!? これ以外を選択したら、好感度ゼロをぶち抜いてマイナスまで行くよこれは、絶対に! 「後悔はないね!? この場の勢いで考えたわけじゃないよね!?」 「大丈夫です、絶対これですっ!」 「じゃあ、行くよ……!?」 にゃ王……にゃ王って何、本当に……。野菜が嫌いになるって最後のあってないようなデメリットも本当、なんなの……!? 進化に使うのは、覇王の証……。これはミズチの討伐報酬で全員1個ずつ貰ったから、持ってる! じゃあ、行くよリアちゃん!? 後悔しないでよーーー!? 『オーレリアが【★★★にゃ王】に進化します!』 『魔神バビロン・死神カレン・冥神ティティエリィ・ティスティスがリクエストを許可しました。オーレリアの進化を開始します』 『オーレリアの【WP(ウィッチポイント)】が削除されました』 『オーレリアに【CP(キャットポイント)】が20付与されました』 『オーレリアに新たなスキルが複数セットされました』 『オーレリアの複数のスキルが強化されました』 『オーレリアの一部のスキルが削除されました』 『オーレリアに変更不能なアバター【武器:にくきゅーすたっふ】が装備されました』 『オーレリアのステータスが大幅に上昇しました』 『オーレリアの【★★★にゃ王】への進化が完了しました』 やっちゃった、やっちゃったよ……。ステータス、見せて……? いいよね……? ・ステータス 【名前】オーレリア・ステラヴェルチェ 【レベル】1 【属性】ボス属性・闇属性・???系・小型 【性別】女性 【職業】★★★にゃ王 【カルマ値】???? 【HP】225,000 【MP】617,280 【CP】20 【STR】2 【AGI】2 【TEC】2+777 【VIT】2+1,014 【MAG】877+372 【MND】400+222 【スキル】 【にゃ術】 ・超絶焼夷弾(ぎがにゃぱーむ)【MP?】 ・破裂凍結弾《ぶりにゃーどくらすたー》【MP?】 ・斬殺空間(つめとぎ)【MP?】 ・猫ちゃん障壁(みゃおーんうぉーる)【MP?】 ・猫猫(にゃんにゃん)超祭(ふぇすてぃばる)【MP?】 ・エキドナの秘術【反転可能】【サクリファイスの上位スキル】 【にゃ王】 ・一点集中【CP1】【にゃ術の効果範囲を縮小し、威力を上昇させる】 ・偽装工作【CP1】【発動したにゃ術の見た目を別の術にする】 ・狩人の瞳【CP1】【次に発動するにゃ術の威力が上昇する】 ・神出鬼没【CP5】【任意の場所へテレポートする】 ・魔術書作成【CP0】 ・下僕【ボス猫ルナ】召喚【CP1】 ・非常食【バットン】召喚【CP0】 ・完全詠唱強化【パッシブ】 ・にゃ~語【にゃ術詠唱用】 ・あざとい仕草【TEC+777】 ・ナインライブス【VIT+999】 ・お猫様【MAG・MND+222】 ・にくきゅーすたっふ【全攻撃にゃ術ダメージ化】 ・魔神崇拝・超【パッシブ】 ・死神崇拝・超【パッシブ】 ・冥神崇拝・超【パッシブ】 【覚醒スキル】 ・∞(インフィニティ)にゃんこぱわー【CPブレイク】 【装備】 両手:★★エキドナの羽箒+10【全属性魔術1.50+0.20倍】【アバ:にくきゅーすたっふ】 予備:なし 頭:★★魔導師のティアラ+10【アバ:ぴょこぴょこ猫耳(帰属)】 体1:★★魔導師のローブ+12【アバ:★触るな危険!エプロンドレス+ブラウス】 体2:★★魔導師の真理+11【アバ:ふりふり猫しっぽ(帰属)】 足:★★魔導師のシューズ+10【アバ:魔女っ娘ぱんぷす】 【★★★魔導師アルスセット】 ┣基礎攻撃力+4,000 ┣魔術ダメージ+90% ┣ダメージカット25% ┣HPが0になる攻撃を受けた時、10秒間HP1で食いしばる ┣MP+500% ┣MAG+150 ┣使い魔コストマイナス1 ┗MP回復力+300% アクセサリー【指】:ダイヤリング【VIT+5】 アクセサリー【腕】:ダイヤバングル【VIT+5】 アクセサリー【首】:ダイヤネックレス【VIT+5】 アクセサリー【他】:★ゲソピ【物理攻撃力-100%】【魔術攻撃力+50%】 あ、レイドボスかなこの子? ステータスこれ、どうなってるのかな? 私の10倍ぐらい強いと思うんですよね、ステータスの値が。ダメージが何万倍も出せるだろうけど。本当、なんだろう……つっよ……。悪い子だよ、悪い子だよリアちゃん……。もうカルマ値が????になってるよ……。怖いよぉ! 「ん……ふっ……♡ にっひっひっひ…………♡」 「ちょっと? リアちゃん……?」 「お姉ちゃんより力はとっても弱いですけど、にゃりょくを込めれば私のほうが力が強くなるんですよ……!」 「ちょっと、ちょっと――――ちょっとっ!?」 「いつもされてることの仕返しですっ!! お姉ちゃん、吸いますっ!!!!」 「リアちゃ、ま――――」 ――――まってこの子、猫ちゃんなのにネコちゃんじゃないよぉぉぉお!!!??? << 前へ次へ >>目次 * ブックマーク * 感想を書く * ブックマークに追加 ブックマーク機能を使うにはログインしてください。 いいねで応援 受付停止中 ポイントを入れて作者を応援しましょう! 評価をするにはログインしてください。 ブクマ・ポイント評価どうぞよろしくお願いしまします 感想を書く場合はログインしてください。 +注意+ 特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。 作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。 この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。 この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。 作品の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。 * 作者マイページ * 誤字報告 * 情報提供 ↑ページトップへ * 小説家になろう * 小説を読もう! * ブックマークに追加しました 設定 更新通知 0/400 公開 非公開 設定を保存しました エラーが発生しました 閉じる カテゴリ メモ ※文字以内 ブックマークへ移動 しおりを解除しました。 ブックマークを解除しました。 エラーが発生しました。 エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。