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 3. 【One Hitachi Journey】 EVP Interviews - 第2回「私と日立創業の精神」


【ONE HITACHI JOURNEY】
EVP INTERVIEWS - 第2回「私と日立創業の精神」

C
2024-10-03
Chihiro Kanazawa @ hitachi-internalnews
Executive Messages経営Highlights
サステナブルな成長に向けて日立グループを率いる執行役副社長の4名(阿部淳さん、アリステア・ドーマーさん、德永俊昭さん、ブリス・コッホさん)に取材を行いました。メッセージ動画に続き、インタビュー連載記事「One
Hitachi EVP
Interviews」(全3回)を通じて、副社長4名の姿に迫るとともに、社員の皆さんへのメッセージをお伝えします!今回は第2回をお届けします。


2024年1月に生誕150年を迎えた日立製作所の創業者・小平浪平さんや先人たちが育んできた「和・誠・開拓者精神」という日立創業の精神。社会イノベーションの実践に向けて、日立グループ約27万人の心を繋ぎ、One
Hitachiで力を発揮するための大切な価値です。
「One Hitachi EVP
Interviews」第2回のテーマはズバリ、「私と日立創業の精神」。創業者が抱いた理念について、副社長たちはどんな想いを抱いているのでしょうか?


本来の「和」とは何なのか?

「日立創業の精神は、この長い歴史の中で、常に社員の重要な拠り所になってきました。たとえば、一生懸命ゴールに向かって進むときは、『和』の精神を発揮しないといけません」

こう語るのは德永さんです。

コッホさんも「和」を重視していますが、7年前に日立に入社したとき、「和」が持つ本来の意味が失われているのではないかと感じたそうです。

「意見を言わず、静かにしている、という意味に解釈されているように思えたのです」。それは、本来の「和」ではないと、コッホさんは警鐘を鳴らします。



「これが日本文化なのかもしれないと思った時期もあります。しかし、同じ日本企業のホンダには、全員が積極的に意見を出す『ワイガヤ』という文化がありました。意見を述べ、場合によっては論争し、それにもとづいて決定を下す。それが私たちに必要な『和』の形です」


「誠」の精神でお客様と向かい合う

「誠」については、どうでしょうか?

「お客様に怒られることがわかっていても、あえて話を聞くために通い続けた」。阿部さんはこんなエピソードを口にします。

「主任時代、あるお客様のシステムに障害が発生し謝罪に行った際、ソフトウェア製品の開発スピードや機能の不足点などに関してフィードバックをいただいたことがあります。謝罪についてはその場で果たすことができたのですが、よりお客様のお話しを聞いて理解する必要があると考え、その後も自主的にお客様への訪問を重ねました。4年間にわたって年に数回通い、お客様に怒られながらも、ご要望をもとに地道な改善をコツコツと積み重ねました。そうしたニーズの把握と改善の積み重ねの経験が、ソフトウェア製品の競争力を向上させ、別のより大規模なシステムの開発に生きたのです」

つまり、お客様の要望に正面から向き合ったことで、そのお客様の満足だけでなく、他のお客様向けの大きな案件の獲得にも繋げることができたのです。

阿部さんは「これができたのは『誠』や『開拓者精神』といった日立創業の精神が、私の頭の中にも入っていたからだと思います」と振り返りました。



德永さんも、ある銀行のシステム統合に取り組んだときのエピソードを語ってくれました。

「それは、日立が担当する複数のシステムを『他社のシステム』に統合していくプロジェクトだったのです。自分たちのシステムを消すために一生懸命働くなんて、普通は誰もやりたくない仕事だと思います。それでもメンバーは最後まで手を抜かなかった。1,500〜2,000人が3年がかりで取り組んだ大規模プロジェクトを、大きなトラブルなく完了し、自分たちのシステムの電源を落とすところまでやり遂げました」

統合プロジェクトの中では、当時最先端の技術を使って、お客様や普段付き合いのないベンダーとともに、インターネットバンキングのシステム開発にも取り組みました。全員が「社会インフラを支える」というプロジェクトの意義を理解し、お客様のためを考えて一丸となって取り組む。まさに「和」「誠」「開拓者精神」が発揮されたと、德永さんは感じたそうです。


小平浪平さんの「開拓者精神」を受け継ぐ



一方、ドーマーさんは「小平浪平さんは類稀なる起業家であり、革新者でした」と、日立創業者の「開拓者精神」を高く評価します。そして、社会の課題を技術で解決していくという考え方は、今も日立の目標であり続けていると述べています。

「私が関わったビジネスでも、日立は挑戦し続けるパイオニアでした。たとえば、鉄道ビジネスユニットは、私が参加した頃は日本国内が主戦場でしたが、今では日本国内でのビジネスが約10%と、その在り方が大きく変化しました。しかし、その基盤や基礎は以前から連綿と受け継がれてきたものです。私たちは文化を超えたチームを作り上げ、お互いに敬意を払いながら、次々と挑戦を続けているのです」

德永さんが注目するのは、「決して単なる金儲けばかりしているわけではない」という小平浪平さんのメッセージです。「彼は日立製作所を立ち上げたときのベンチャースピリット、つまり『社会のために役立ちたい』という想いを生涯持ち続けていました。私たちもそれを絶対に忘れてはいけません」と語ります。


「ミスを恐れないこと」が重要

では、「開拓者精神」を発揮するためには、どうすればいいのでしょうか?
4名が口を揃えて強調したのは「ミスを恐れないこと」の重要性でした。

コッホさんは「どんな人間・どんな組織であっても、ミスはしてしまうもの」と指摘。そのうえで「大事なのは、ミスがあったら迅速に、かつ、真剣に問題解決に取り組むことです。ミスは物事を改善し、相手との関係性を強化する大きな機会でもあります」と話します。

ドーマーさんは「私は失敗を責めるのではなく、失敗から学ぶことを心がけるようにと、常に私のチームに促しています。私たちは失敗から学ぶものであり、失敗を理解し克服し、繰り返さないように協力し合うことが重要なのです」と強調します。



阿部さんも、初めて主任になった頃、上司から「部下の決断をできるだけ尊重するんだ。失敗してもいいじゃないか。人は自分で失敗しないと、成長できないものだよ」と教えられたそうです。

「私自身が失敗を恐れず、自分自身で考え決断できるようになったのも、そうした教育を受けたから」という阿部さん。マネージャーになった頃からは「ユーモアを忘れないこと」も大事にするようになったそうです。

「会議のときにはよく冗談を言って、みんなが発言しやすくしています。また、誰かが発言をしてくれたら、ちゃんとフォローするようにもしています。発言しても何も反応がなかったら、みんなガッカリしてしまいますからね」


「日立創業の精神」はグローバルで共有できる

現在の日立グループでは、さまざまなバックグラウンドを持った多様な社員が働き、その価値観も一人ひとり異なっています。

しかし、「『和・誠・開拓者精神』という日立創業の精神は、どこかの地域に特有のものではなく、どんなバックグラウンドを持った人でも共有できる価値観である」。そう指摘するのは、フランス出身で、スイスの企業で長く働いた経験を持つコッホさんです。

「共通の文化を持っている仲間と働き、信頼関係を深めていけば、それぞれの違いを受け入れられるようになっていく。さまざまな違いを持つ人たちがお互いを尊重しながら、技術で社会を良くするという共通の目的に向かっていく。これこそが、私たちの『強さ』なのです」

インタビュー連載記事「One Hitachi EVP
Interviews」第2回はいかがでしたでしょうか?今回は「私と日立創業の精神」をテーマに、4副社長の日立創業の精神に関するエピソードや想い、日立グループの皆さんへの期待などを語ってもらいました。
10月中旬にお届けする第3回は最終回です。お見逃しなく!

関連記事:
本シリーズの第1回記事や、One Hitachiに関する記事をご紹介しています!ぜひご覧ください。

 * 【One Hitachi Journey】EVP Interviews - 第1回「私と日立」
 * 【One Hitachi Journey】そもそも「One Hitachi」って何?
 * 【One Hitachi Journey】日立エナジー x GlobalLogic:CCCプロジェクト(生成AIを活用したカスタマーサポート)
 * 【One Hitachi Journey】EVP Messages - グループ一体での飛躍に向けた副社長メッセージ動画

C
2024-10-03
Chihiro Kanazawa @ hitachi-internalnews
Executive Messages経営Highlights



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 * 日立グループ最大規模のイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2024
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