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【大学初】iU卒業生が「合同会社型DAO」を活用した同窓会運営を開始!インセンティブ設計や意思決定プロセスなど新時代の同窓会のあり方に迫る 読み込まれました keyboard_arrow_rightメディアkeyboard_arrow_right 【大学初】iU卒業生が「合同会社型DAO」を活用した同窓会運営を開始!インセンティブ設計や意思決定プロセスなど新時代の同窓会のあり方に迫る メディア サービス 事例 資料ダウンロード お問い合わせ dehaze 【大学初】IU卒業生が「合同会社型DAO」を活用した同窓会運営を開始!インセンティブ設計や意思決定プロセスなど新時代の同窓会のあり方に迫る インタビュー 2024/7/26 2024年4月にiUでは第1期卒業生が主体となり、「合同会社型DAO」の枠組みを利用し、合同会社iU DAO(以下、iU DAO)を設立しました。「真のイノベーターを輩出し続ける組織になる」ことを目的に掲げ、オープンかつ民主的な大学組織の運営に力を注いでいます。 iU DAOの活動の第一歩として、iU アルムナイ(iUの同窓会組織)をDAOとして運用をスタート。 今回は、iU卒業生達がDAOで同窓会組織を設計した経緯・目的から、今後の展望までうかがってきました。現代社会に適した新たな同窓会運営のあり方として、ほかでは聞けない貴重な情報をお届けします。 (写真中央)坂本 大和さん iU DAO founder、iU第1期生 (写真左)中村 一真さん iU DAO founder、iU第1期生 (写真右)柿澤 映杜さん iU DAO運営、iU第2期生 【用語の整理】 iU DAO:iUのコミュニティ活動を活性化させるDAO組織 iU アルムナイ:iUの同窓会組織・OB・OG生のネットワーク DAO:DAO(Decentralized Autonomous Organization、分散型自律組織)とは、ブロックチェーンを活用した新しい組織形態です。特定の所有者や管理者が存在せず、参加者同士の投票で意思決定し、事業やプロジェクトを推進する組織運営を行います。DAOでは、組織の意思決定はメンバーによる投票で行います。投票内容の結果は、ブロックチェーン上のルールであるプログラムに従い、自動的に実行し表示可能です。 属人化解消を目的に同窓会組織をDAO的な運用にすることを決意 ──同窓会組織をDAOで設計した経緯・目的について、大学からのお話だったのでしょうか? 柿澤さん:僕たち学生側からの提案でしたね。 中村さん:新しい技術ということもあり、大学にDAOがどういった仕組みなのかを説明することから始めました。 ──IU DAOに携わるメンバーは、どういう形で集まったのでしょうか? 中村さん:イノベーションプロジェクトという授業があって、「JOCという国内のWeb3系の会社の役員が審査員として来るから、ブロックチェーンやNFTを使ったアイデアを発表しなさい」という課題が用意されたんです。 そこから、同窓会をDAOで運営するという構想を提案したことが始まりだったと記憶しています。 ──そこに「面白そう」と賛同してメンバーが集まった感じですか? 柿澤さん:たしか、学内のSlackで募集があったんですよ。僕はそれを見て入りました。あとは、Web3やブロックチェーンに興味を持つメンバーも参画しています。 中村さん:そもそも、大学の規模もそんなに大きくないので、同じ分野に興味関心を持っている人のことは大体どこかで知っていて。誰がどういう想いを持っているかをなんとなく理解していたことも、メンバーが集まった理由の一つかなと感じています。 ──IUのブランドのために同窓会組織がとても重要だと思うのですが、もともとIU側にも同窓会の構想はあったのでしょうか? 坂本さん:母体である日本電子学園と同様に、一般的な同窓会フォーマットは用意していたと聞いています。当初は既存のフォーマットに沿って同窓会運営をする構想があったらしいです。 中村さん:そこで「一般的な同窓会の運営をDAOでやりませんか?」と、大学に掛け合って今の同窓会の形に至ります。 ──そもそも、DAOで同窓会組織をやろうと思ったきっかけは何だったんですか? 坂本さん:私たちが1期生なので、「同窓会をどうするか」という話は、前から話していて。大学生活を送るなかで、プロジェクトや日々の活動など、あらゆる場面で属人化してしまうという課題感があったんです。 そこで、「今後同窓会をやっていくにしてもOB・OG・学生の繋がりを含め、コアなメンバーしか動かなくなるよね」といった話が出ていました。また、インセンティブが出るわけでもないため、コアなメンバー以外は繋がりが弱くなるのではないかという懸念点も出てきたんです。 別のアプローチはないかという部分で、DAO的に運用するのがいいんじゃないかと話がまとまり、今の形になった次第です。 ──同窓会の課題点というお話がありましたが、何かで調べたり、ベンチマークにした同窓会組織があったりしたのでしょうか? 中村さん:調べたというよりも、学内のほかのプロジェクトもそういった問題が起こりがちだったので、同窓会はよりそうなるだろうという想像が大きかったですね。 坂本さん:同窓会の大枠は把握しつつ、その構造をどうイノベーションするかという思いが強くて。なので、ほかの同窓会組織を参考にするというよりも、同窓会の価値や機能を一から見直して、iUでどのように機能させていくのかを話し合っていきましたね。 オープンコミュニティだからこそ、従来の同窓会組織では実現できなかった価値提供を実現 ──「真のイノベーターを生み出していく」というスローガンを掲げていると思いますが、DAOの機能がどのように良い影響を及ぼすと考えられていますか? 中村さん:iU DAOがイノベーティブな組織になるわけではなく、イノベーターを生み出すという考え方を大切にしています。 例えば、卒業生や大学生がスタートアップを始める際に、卒業生のネットワークを活かし、いろいろなリソースをその人に集められるような仕組みを構築できれば、すごいイノベーターを輩出することに繋がっていくのではないかというのが一つの発想です。 ──イノベーターを生み出すためのイベントや具体的なコンテンツとして、どのようなものを予定していますか? 中村さん:例えば、学内・同窓会に関係なく出てきた提案や活動に対してアルムナイ賞のようなものを作り、資金を出すなど何らかの形で支援するようなアイディアは構想としてあります。 ──なるほど、学内のプロジェクトにも積極的に関わっていくようなイメージでしょうか? 中村さん:そうですね。そういう形を作れたら面白いなと思います。また、プロジェクトによっては「iU アルムナイが運営しますよ」といったものがあってもいいのではと考えています。 それこそ、アルムナイ賞のようなものを一つ設けて、OB・OGにプロジェクトを発表し、どのように評価されるのかというコンペができても面白いなって思うんです。 ──ちなみにOB・OGもプレゼンターとして、参加できるのでしょうか? 中村さん:OB・OGが参加できるケースのイベントがあっても面白いですね。卒業生もiU DAOからの趣旨を受け入れ、イベントに参加するのは全然ありだと思います。在学生だけではなく、卒業生への支援も含められるのが理想です。 iU DAOがイノベーターを生み出すことに関わっているというように捉えられるのであれば、全然ありだと思います。 柿澤さん:先日、卒業生の方と話す機会があったのですが、iUにいた頃よりもお堅い業務をやることが多くなったそうです。そういった方々から、「クリエイティビティを発散する場として、イノベーションプロジェクトみたいなのがあったら面白いよね」といった話がありました。 イノベーションプロジェクトを通じて、クリエイティブな発想が出て、それを仕事に活かすというように循環できると相乗効果があると思うんです。 ──特に、学生時代にクリエイティブな活動をしていた20代の社会人にとってはいい刺激になるんじゃないでしょうか。クリエイティブな活動を通じてライフスタイルが豊かになれば、それだけでも同窓会に関わる意義になると思います。 坂本さん:運営するなかで、卒業生を絡めたプロジェクトは必ず上がってくるので、運営としては基盤を整えつつ、在学生・卒業生に関係なく、すべての人が充実した活動を送れるように支援したいですね。 ──さっきとは反対に、学外のコミュニティがIU DAOに加わるケースもあるんでしょうか? それとも、こういうプロジェクトに限るといったルールがあるのでしょうか? 中村さん:そこは、iU DAOのビジョンに反していなければ問題ないと考えています。 坂本さん:運営側で「これはOK、これはNG」と決めるのではなく、受け入れる・受け入れないは投票で決めていきます。後ほど詳しく解説しますが、判断はiU DAOに関わるメンバーの投票で決めるイメージです。 中村さん:ゆくゆくは、在学生が入る学内の自治会学友会みたいな組織があるので、それもiU DAOに組み込めていけたらいいなと思っています。 坂本さん:僕たちで新規プロジェクトを立ち上げるのがメインで考えてますけど、ほかの企業さんから提案があるときは都度対応していきたい気持ちがあります。そういったコラボレーションを通じて、iU DAOの価値を高めていきたいですね。 ──世間的には「同窓会=内輪なコミュニティ」ですが、あえてオープンにした理由ってあるのでしょうか? 中村さん:運営していくにあたり、iU DAOを面白い場所にしたいという想いがあったんです。だからこそ、閉鎖的にする必要がないと思っていて。 ──たしかに、学外とコラボして偏差値や学部のブランドに関係なく面白い場所にできれば、いろいろな人が集まりそうですよね。そうすると、卒業生にとっても同窓会活動に参加するインセンティブが高まってきそうだと感じています。 中村さん:やっぱり、内輪でできるコミュニティって小さすぎるんですよね。iUの場合、1期生卒業生が百数十名しかいませんし。だからこそ、iU DAOをオープンな場にしたいと考えています。 貢献する人が報われるように、トークンを使ったインセンティブ設計を実施 ──同窓会組織をDAO的に運営するなかで、どのようなインセンティブ設計をしているのでしょうか? 中村さん:トークンを使用したDAOならではのインセンティブ設計によって、貢献度を可視化しつつ、頑張る人が適切なインセンティブを享受できるようにしたいと考えています。 柿澤さん:ただ、現状はトークンを現金と代価性があるものではないので、完全なインセンティブにしていくのは今後の課題です。現段階で現金化は難しいにせよ、トークンが将来的に価値を帯びて何かに使えるようにする構想はあります。 例えば、同窓会内のコンテンツにアクセスできるようなものになれば、「プロジェクトをやって対価を得られる」という動機になる可能性があるのではないかと思います。 あとは、インセンティブを通じてネットワークを強固にし、頑張る人に対してリソースが行き交うようにしたいという目的もあります。 ──トークンを割り振るにあたって、何か具体例はありますでしょうか? 坂本さん:例えば、在学生から「OB・OGに企業訪問やネットワーキングがしたい」という提案があった場合、受け手のOB・OGにインセンティブとしてトークンを割り振れるかと考えています。 反対に、OB・OG側から「在学生との交流イベントを開きたい」となったときは、イベントを運営する在学生にインセンティブをお渡しできるイメージを持っています。 ──まとめると、DAOを取り入れることで、頑張っている人がより報われる同窓会組織になるという意味であっていますか? 柿澤さん:まさに、そういうところが解決できればと考えておりました。給料のようになるわけではありませんが、それに置き換わるような対価を提供できる可能性があるのではないかと考えています。 ──その対価について、何か構想はありますか? 中村さん:まず、iU アルムナイは、iU DAOのプロジェクトとして第一弾目なんです。今後はほかにも、いろいろな面白いプロジェクトを生み出していきたいと考えています。 そうなったときに、同窓会活動が内輪で完結するのではなく、ほかのプロジェクトと同じトークンを発行し、報酬にすることで、初めはiU DAOを盛り上げるところから、実際に価値を帯びていくところまで持っていけると思うんですよね。 柿澤さん:現状、トークンで明確な対価を受け取れる仕組みはできていませんが、逆にいえば、「何かのサービスと交換する対価性」をトークンで無限に作れるのではという可能性を秘めていると思います。 一人ひとりが何かを提供することによってトークンをもらい、それをいろいろな人がやることによって、対価性を生み出していけるコミュニティにしたいですね。 直接民主主義に向けて、トークンを用いた意思決定プロセスを導入 ──先ほど、「いろいろなプロジェクトを生み出していく」というお話しがありましたが、IU DAOのなかでこれからどのようなプロジェクトをやっていきたいのでしょうか? 坂本さん:前提でお伝えすると、僕たちがプロジェクトを勝手に作るというよりも、そこに集まった人々がiU DAOを使うことによっていろいろなプロジェクトが生まれていくイメージを持っています。 中村さん:一応、ハッカソン的なものを定期的に運営することは、一番やっていきたいよねとiU DAO内のメンバーで話していました。いろいろなものをiU DAOでプロジェクト化していき、大学と密接な存在になっていけるとよいのではないかと考えています。 坂本さん:参加者が面白いプロジェクトを作っていける環境になればいいと思っています。 僕たち運営のやることはインフラを整えることだと考えていて、今は、何が貢献に値するのかやトークンにどう価値をつけるか、参加者にどのような付加価値を与えられるのかなどを議論している最中です。 ──参加者がIU DAOのなかでプロジェクトをやりたいとなった場合、どのようなプロセスで立ち上がるのでしょうか? 柿澤さん:構想では、「スナップショット」というサービスを用いて、提案を出してもらう予定です。そこから、運営側に対して「これくらいのトークンをインセンティブとしてください」と参加者が提案したり、逆に僕たちが「このプロジェクトなら、これくらいのインセンティブをあげませんか?」と話したりできるようにしたいと考えています。 具体的には、投票権となるNFTを同窓会入会の証として発行する予定です。参加者から上がってきた提案に対してNFTを使いながら「このくらいのトークンをこのプロジェクトにあげませんか?」といった投票を直接民主主義的にやるといった意味合いです。 その結果に応じて、トークンを分配する仕組みを予定しています。 ──お話を聞くなかで、DAOを用いることでインセンティブが明確になるほか、自分の投票権が同窓会活動に影響を及ぼすイメージがすごく伝わりました。 柿澤さん:Webサイト上で実際に賛成・反対を投票し、自分で直接民主主義的な行動がとれるので、影響は大きいですし、やった感もあると思います。 あとは、先ほどお話しにあった投票結果に応じて、現金も動くようになっています。同窓会費として納入していただいたお金を、賛成が集まったら分配し、イベントの企画・運営費に充てます。 「面白いからこそ参加したい」と思ってもらえる同窓会組織になるように ──同窓会組織の一つの課題として資金調達が難しいことが挙げられます。それに対して、DAOを取り入れることにより資金調達面でどのようにプラスに働くのでしょうか? 坂本さん:そもそも、既存の同窓会組織が老若男女全ての卒業生が面白いと思うコンテンツを提供していないと思っています。「面白くない=お金を払わない」という流れになると思うんです。 iU DAOを作った目的は、真のイノベーターを目指しながら面白いものを生み出したい思いからでした。iU DAOは利己的に参加するというよりも、面白いものを作りたいと考える人が集まる組織なんです。 そこには在学生も卒業生もいるコミュニティがあって、コミュニティを使った上で、ネットワーキングや会社を立ち上げようといったプロジェクトが出てくると思っています。要は、面白みがあるからこそ参加する意義がある組織になると考えています。 ──参加したくなるような組織にすることを大切にしているんですね。 中村さん:おっしゃる通りです。それしかないと思っています。参加者が継続的に増える組織にし、iU DAOはもちろん、iU アルムナイの規模が大きくなったら面白いなと考えています。 本当にいろいろな設計はまだまだこれからの部分もあるので、だんだん詰めていきながら運営メンバーが関わらなくても自走できるような形にしていきたい次第です。 専門家に聞いた、日本の大学でのDAO普及の可能性 次に、iU DAOの設立や運営をバックアップしている株式会社ガイアックスの峯様にお話を伺います。ガイアックス社はどのような支援を提供しているのか、また日本におけるDAOの導入の課題と可能性について、DAOの専門家としての見解をお聞きしました。 峯 荒夢 氏 株式会社ガイアックス DAO事業部 事業責任者 兼 一般社団法人日本ブロックチェーン協会理事、一般社団法人日本DAO協会Representative Holder、ブロックチェーンの国際標準を策定するISO / TC307国内審議委員会委員、芝浦工業大学SIT総合研究所 研究所客員研究員。2015年よりブロックチェーンの研究開発を開始、情報サイトBlockchain Bizの運営や3冊の書籍の出版にも携わり、2022年よりDAO組成の伴走事業を開始。鳥取県智頭町・静岡県松崎町らとの「美しい村DAO」の組成や、早稲田大学などと連携し、スマートシティーへ向けたセンサーネットワークの開発も行う。 ──まずはじめに、IU DAOの運営支援において、具体的にどのような取り組みをされていますか? 峯さん:iU DAOの運営にあたっては、合同会社の設立における支援を行いました。また、立ち上げ後も運営におけるアドバイスや支援は引き続き行っていきます。 ──海外と比べて日本におけるDAOの導入はまだ少ないと思いますが、IU DAOの取り組みはどのように評価されていますか? 峯さん:海外の大学では、卒業生コミュニティの運営が既に一般的になっています。日本の大学でも、海外の成功事例を参考にしながらDAOを導入することで、卒業生コミュニティを活性化させることが期待できます。iU DAOは、その先駆けとして注目していますね。 ──IU DAOの成功が、他の大学にも広がり、日本の大学業界全体でDAOの普及と活用が進むと良いですね。大学がDAOを導入するとどのようなメリットがあると思いますか? 峯さん:例えば、卒業生ネットワークを活用したDAOの導入は、iU DAOのように、卒業生が出資し合い、大学のブランド向上や学生支援を行うことが期待されます。 DAOの技術を導入することで、資金の流れや意思決定プロセスの透明性が確保されます。これにより、卒業生や在学生からの信頼が高まり、コミュニティが活性化する一因になるでしょう。 他にも、起業を目指す学生や卒業生を支援するエコシステムを構築できたり、特に地方大学では、DAOを活用して地域社会との連携を強化することができます。卒業生や地域の企業と協力し、地域経済の活性化や地方創生に寄与するプロジェクトを推進することができれば、地域全体が活性化するメリットもあると思います。 ──IU DAOは合同会社型DAOを採用していますが、その利点について教えていただけますか? 峯さん:合同会社型DAOは、2024年4月22日に法改正により導入された新しい形式です。 合同会社型DAOにはいくつかの利点がありますが、法人格を付与することでより信頼性を担保できることになったのが大きいでしょう。 もう一つの大きな利点は、出資者の責任範囲が限定されていることです。従来のDAOでは、出資者全員が無限責任を負う可能性がありましたが、合同会社型DAOでは、出資者の責任は出資額に限定されます。これにより、リスク管理がしやすくなります。 また、合同会社型DAOでは出資者が自由に参加したり、退出したりすることが容易です。出資者の名簿管理においても従来は帳簿で管理しなければいけなかったのが、ブロックチェーン技術を活用して電子的に管理できるようになりました。 ──DAOでも法人格が持てるようになり、自由度が高く効率的な運営が可能になったということですね。最後にIU DAOの成功のポイントと将来性についてどのようにお考えでしょうか。 峯さん:iU DAOの成功のポイントは、全員がうまくいったと感じられる成果を出すことです。それがないと、プロジェクトの意味が薄れてしまいます。 小さくても良いので成功体験を作ることで、他の大学にもDAOの導入が広がりやすくなります。 iU DAOは、日本国内でのDAOの普及に向けた重要な試みです。ガイアックスとしても、引き続きiU DAOの支援を行いながら、他の大学や組織にもDAOの導入を促進していきたいと考えています。 まとめ 合同会社型DAOを活用して同窓会組織を運営する取り組みは、日本の大学におけるDAOの先駆けとなる重要な試みです。このプロジェクトは、学生の提案から始まり、オープンで民主的な運営を目指して進められています。iU DAOは、透明性の高い意思決定プロセスやインセンティブ設計を通じて、卒業生や在学生をはじめとした同窓会に関わる全員が意義を感じられるような組織を構築しています。 iU DAOの成功は、日本の他の大学や組織にもDAOの導入を促進する大きなステップとなるでしょう。 この取り組みが多くの大学に広がり、DAOの普及が進むことで、日本全体の教育機関におけるコミュニティ運営が大きく変わる可能性があります。iU DAOの未来に期待し、その成功がもたらす波及効果を見守っていきたいと思います。 お問い合わせ・ご相談 卒業生活性化・寄付に関しては、お気軽にご相談ください。 お見積もり依頼も可能です。 お問い合わせする 資料ダウンロード 様々な資料をご用意しています。 学内での施策検討にお役立てください。 資料をダウンロードする アラムナイマガジン 月に1回、卒業生・寄付領域のホットな情報をメールにてお届けしています。 マガジンを登録する メディア サービス 事例 運営会社 プライバシーポリシー 特定商取引法に基づく表記 関連サービス アラムナイプラットフォーム「CHIMER」 同窓会幹事代行サービス「同窓会サーカス」