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沖縄発 あまくま探訪記
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2023年02月15日


RAINBOW




いつか見た大きな虹

あの真下へ行ってみたいとあなたは言う


朝日に照らされた岬の海に七色の弧を描く

穏やかなリーフの向こうの白い波がしら

めざしてエメラルドの海を進む

ボードに身をゆだねて水しぶきをきらめかせ


どんなに追いかけても遠ざかっていくと言うけれど

今あなたは虹の真下で輝いている


いつか見た大きな虹

あの真下へ行ってみたいとあなたは言う


降り続いた雨に心が疲れても、その先にある美しい景色

押し寄せる波を捕まえてはのまれ

波に揉まれてまた捕まえる

海と風と一つになれた時、大きな波を乗りこなす


どんなに目を凝らしても見つけられないと言うけれど

今あなたは虹の真下で生きている






ラベル:絶景 自然 海

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posted by Misa Alta at 10:26| 沖縄 ☔| 沖縄 | |


2022年10月29日


石工職人の技が光る、沖縄のグスクの石積みを探る STONE WALLS OF OLD CASTLES (GUSUKU) IN OKINAWA

今年は年始めから色々な事が立て続けに起こる嵐のような年でした。ようやくその嵐も去り、久しぶりに青空が顔をのぞかせた先日、緑鮮やかな琉球松の林に囲まれる読谷村の座喜味城跡へ足を伸ばしました。



ユネスコ世界遺産にも登録されている美しい石積みの城壁の中に、前の週にドライブの途中で見た民家の石垣の石積みにそっくりな場所を発見しました。想像が膨らみ始めます。これは偶然ではなく、意図してこのように積まれたのでは?

読谷山按司護佐丸の居城、座喜味城
Zakimi Castle in Yomitan Village





読谷村観光協会の情報サイトによると、座喜味城(ざきみじょう又は、ざきみぐすく)は15世紀前半に読谷山按司護佐丸(ごさまる)によって築かれたと言われているそうです。ちなみに按司(あじ)とは、地方の権力者・豪族のことです。



護佐丸は築城の名手と言われていますが、いつみても感動するやわらかいカーブを描いた城壁とアーチ型の城門が美しいグスクです。ただ、元の城壁の大部分は沖縄戦で破壊された為、現在目にするほとんどの部分は復元されたものだそうですが、二の郭の城門(座喜味城で最初にくぐる門)は破壊を免れ、後に修復されたものだそうです。

沖縄のグスクには大きく分けて三種類の石積みがあるそうで、古い順に野面積み、布積み、相方積みとなりますが、座喜味城では布積みが多く使われているそうです。

ところで、私が気になった石積みのデザイン(?)ですが、四つの石の角を合わせて真ん中に十字ができるように積まれていて、その十字の中心にまん丸の石がはめ込まれているのです。





民家の石垣を見た時はたまたまそういう形になったと思っていましたが、他に同じように積まれた箇所がないか石積みを観察してみると、まん丸の石ではないものの、明らかに意図的に大きな石の間に隙間を作って、そこに小さな石をはめ込んでいます。





これまで、沖縄の古い石積みは隣の石との間にできた隙間を小さな石で器用にふさいでいるだけだと思っていたので、意外な発見でした。沖縄の石積みについて調べてみると、面がある外側に積む石「積み石」と積み石の間に入れる丸い石や小石の「ぐわぁ石」(*)
で構成されているようです。こうなると、ほかのグスクの石積みがどうなっているのかが気になります。



*篠崎 健一:実地の体験とマニュアル制作による石積みの気づきのプロセス, The 33rd Annual Conference of the Japanese
Society for Artificial Intelligence, 2019

黒船ペリーも絶賛、中城城
Nakagusuku Castle in Nakagusuku Village





中城村(なかぐすくそん)にある中城城跡のパンフレットによると、このグスクは14世紀後半ごろまで数世代の先中城按司によって築かれ、1440年に座喜味城を築城した護佐丸によって北の郭と三の郭が増築されたそうです。また、1853年に来島したペリー探検隊一行も中城城の石造建築の技術を称賛したそうです。

中城城は規模も大きく当時の城壁が多く残っているので、石積みの観察をするのにはもってこいの場所です。
早速布積みの城壁が正門付近にありました。座喜味城と同じく、ぐわぁ石をはめ込む為に積み石の角が加工されているようです。





正門を抜けて順路に沿って進むと、聖域・拝所(うがんじゅ)のある南の郭へと続きます。それぞれの拝所の中心はそこにある岩や配置された石です。



ヒヌカン(火の神)が祀られている御當蔵火神(おとうくらひぬかん)
 





さらに先へ進み先中城按司の時代に造られたという一の郭、二の郭の布積み部分の城壁を観察すると、やはりぐわぁ石がはめ込まれていました。そして今まで単に石垣の隙間だと思っていた箇所がぐわぁ石が欠落した為にできた隙間らしく、ぐわぁ石をはめ込む為に積み石の角が加工されていることに気が付きます。





同じ布積みでも、場所によってぐわぁ石の数にばらつきがあります。担当した石工による工法の違いでしょうか?
二の郭の外側の城壁はぐわぁ石がほかの箇所より目立たず、横から見ると壁の一部が外側へ膨らんでいます。








自然の地形か、それとも排水がうまくできずに城壁が変形してしまったのか? 

築城の名手護佐丸の増築した三の郭と北の郭は相方積みで城壁の上と地面の2点を結ぶ直線が美しい石積みです。





近づいてみると、ピカソの抽象画のような形の積み石の間にもジグゾーパズルのようにぐわぁ石がはめ込まれています!








城主阿麻和利が栄華を極めた、勝連城
Katsuren Castle in Uruma City





勝連城跡パンフレットによると、うるま市にある勝連城は発掘調査の出土品から12~13世紀に築城されたと考えられていて、琉球最古の歌謡集「おもろさうし」には勝連を日本の鎌倉にたとえた歌謡や繁栄を示す歌謡が数多く残されているそうです。10代目城主、勝連按司阿麻和利(あまわり)が海外貿易で勝連に繁栄をもたらしたそうですが、1458年に国王に抵抗して滅ぼされたと言う事です。



縁結びの井戸「ミートゥガー(夫婦ガー)」のある広場からのグスクの眺めはすばらしいのですが、どうやら城壁の上部は復元されたものらしく、地面近くの石垣と色や石積みが異なります。








城壁の地面近くの石積みの周りをよく見てみると、積み石の間にぐわぁ石がはめ込んであります。





後で入口事務所のスタッフに聞いたところ、やはり城壁の上部は復元した箇所で、元の石積みと復元部分の間には銀板が挟んであるとの事でした。勝連城の古い積み石部分でも、ぐわぁ石が欠落したらしき箇所が多数見受けられます。





そして中城湾と太平洋が一望できる一の曲輪にある御嶽(うたき:拝所)にも、勝連を守る大きな霊石があります。

ぐわぁ石の役割
Small Stones Used to Build Stone Walls

大和より250年(もしくはそれ以上)先にすでに高い石積み技術を使ったグスクが存在したオキナワ。その技術は外国からもたらされたのではないか、と考える人もいるようですが、地域的に台風が多く木造や土壁よりも石造りの方が安定していたため、独自の文化として石積み技術が発達したのではないでしょうか。



また、沖縄には多くのガマと呼ばれる自然洞窟が至る所にあるので、洞窟の形を模した沖縄独自のアーチを取り入れた建造物が生まれ、そして石の加工を通して石積みの技術を体得していったのかもしれません。

石積みのぐわぁ石はただ単に隙間を埋める為に使用されたのではなく、明らかな役割があり、意図して使用されたように思えます。

想像①ストッパーとして使用:石を積む際、不適切な「四ツ目」の部分(十字の真ん中)にはめ込み、積み石がずれないようにストッパーとして使用。



中城城南の郭と一の郭の間の城門の天井部分のぐわぁ石


想像②免震装置として使用:丸いぐわぁ石で免震装置のベアリングのように建物の衝撃を吸収させ、積み石を元の位置へ戻す役目。またその他のぐわぁ石は、膝関節の半月板のようにクッションの役割をし、地震時や台風時に受ける大きな衝撃を和らげる為。



中城城南の郭と一の郭の間の城門の内側の石積みに板状の石が挟んである
 

想像③排水のための水抜き穴として使用:積み石の間に適度な隙間を作る事によって、石積みの中の水はけが良くなり、崩れにくくなる。

想像は尽きません!

沖縄の人々と石の文化
Stone Culture and People of Okinawa





沖縄では古来より人々の生活は石と密接に関係していました。信仰の場所を示すのは石や岩でしたし、あるガマは死者を埋葬する場所であり、別のガマは人々が楽しく集う場所でした。そして戦時中は戦火を逃れて多くの人々がガマに身を潜めました(2018年6月5日ブログ記事)。



うるま市石川嘉手刈にある「ぬちしぬじガマ」


人々が自然を敬っていたからこそ、自然を理解しその力を早い時期より生活の中に応用する術を身に付けたのではないでしょうか。


座喜味城跡(Zakimi Castle)
住所:沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708番地6
TEL: 098‐958-3141 (世界遺産座喜味城跡ユンタンンザミュージアム)
Email: info-museum@yomitan.jp

中城城跡(Nakagusuku Castle)
住所:沖縄県中頭郡中城村泊1258番地
TEL: 098‐935-5719  

勝連城跡(Katsuren Castle)
住所:沖縄県うるま市勝連南風原3807-2
TEL: 098-978-2033
Email: info@katsuren-jo.jp



ラベル:文化・芸能 絶景

posted by Misa Alta at 20:13| 沖縄 ☔| 沖縄 | |


2021年03月31日


古代オキナワへのいざない。伊計島仲原遺跡 NAKABARU RUINS IN IKEI ISLAND, URUMA CITY, OKINAWA

2020年秋、久しぶりにバイクを借りて伊計島へ向かいました。島の大半を占める畑の一角に、巨大な石おのに「イチの里 仲原遺跡(なかばるいせき)」と刻まれたオブジェを発見。バイクを下りて木々に囲まれた敷地内へ進むと、目の前に突如古代遺跡が姿を現しました。



In October last year, I rented a motorcycle and headed to Ikei Island and found
Nakabaru Ruins in the middle of the fields by accident.

車で行ける伊計島!
Driving to Ikei Island!

うるま市与那城の伊計島は沖縄本島中部、勝連半島の沖にある離島の一つです。離島と言っても本島と平安座島(へんざじま)は海中道路で、そして平安座島、宮城島、伊計島はそれぞれ橋で繋がっているので、休日にはドライブやツーリングで立ち寄る人も大勢います。

宮城島と伊計島を結ぶ島の象徴の赤い伊計大橋を渡り終えると、すぐ左手に夏は海水浴客で賑わう伊計ビーチ、そして道路の右手奥へ進むと、昔ながらの姿を残すのどかな伊計の集落があります(2017年11月24日のブログ記事)。




Ikei Island in Yonashiro, Uruma City is one of the remote islands off the coast
of Katsuren Peninsula. However, the islands of Henza, Miyagi and Ikei are
connected by Kaichu road and bridges, so many people visit the island by cars or
motorcycles on a weekend or holiday.

国指定史跡 仲原遺跡
Nakabaru Ruins

伊計ビーチを過ぎてそのまま真っすぐ進むと両側にはサトウキビや葉タバコの畑が広がります。そしてさらに真っすぐ島の北の端まで進むと温泉やプール、レストランを備えた「AJリゾートアイランド伊計島」へたどり着きます。



以前からリゾートホテルへ向かう一本道の途中に「仲原遺跡」の標識があるのには気づいていましたが、昔住んでいた家の近くにあった貝塚も墓石のような石碑が立っているだけの場所だったので、きっとそんなものだろうと、立ち寄った事はありませんでした。

この日は小回りのきくバイクだったので普段通らない島の西側の道を走り、適当に曲がった道の脇にあったのがイチの里の石おのでした。イチの里は伊計島の別名「イチハナリ」から名付けられたのでしょう。




バイクを下りて木々の向こうに見た景色に衝撃を受けます。

邪馬台国(イメージ)!? 

予想していなかった古代の光景が突然目の前に現れました。




うるま市文化財シリーズパンフレットによると、仲原遺跡は土地改良事業の事前発掘調査で1978年に発見され、学術的価値が高い遺跡として1986年に国の史跡に指定されたそうです。

縄文時代晩期にあたる2000~2500年前のムラの跡で、広場には数棟の茅葺屋根の小さな建物が点在していますが、これは遺構全体に厚さ70センチの盛土をして地下にある遺構の位置や形を再現したものだそうです。

仲原遺跡からは径が約5~6メートルの大型の建物と2~3メートルの小型の建物が全部で23棟と土器や動物の骨などで作られた装飾品や実用品が発掘されたそうです。




I crossed Ikei Ohashi bridge and kept driving straight on the road between sugar
cane and leaf tobacco fields, which cover a large part of the island. When I
made a random turn at the one of the streets, I fond a big stone axe with "Ichi
no Sato Nakabaru Ruins" engraved on it. As soon as getting off the motorcycle, I
felt awe for the sight of prehistoric village right in front of my eyes.
According to the Uruma City Cultural Property pamphlet, the site was discovered
during the land improvement project in 1978. And later, it was designated as a
National Historic Site in 1986 due to its high academic value. It is 2000-2500
year old ancient village remains which include 23 buildings, many shapes and
sizes of potteries, stone axes, ornaments and household products made of bones
of boar, dugong, whales and etc. The buildings have been restored based on
folklore.

イチハナリの人々の生活 
Life in Ancient Ikei Island




小型の建物はキャンプで使うテントのように、寝る為だけの場所だったのでは?と思う程小さいのですが、大型の建物は中に炉も設けられていて快適そうで、民族事例を参考に復元されたという住居は、2016年に訪れたアマゾン川流域の村で見た建物によく似ています。




大型の住居の内部

アマゾン川流域の村

広場の北側の少し小高くなった場所に立って2000年前の伊計島の生活に思いを馳せます。

今は島の海岸線沿いに残されているだけの原生林が、当時は島全体を覆っていたでしょう。日中は鳥のさえずりや虫の音が聞こえてくるジャングルを抜け、白い砂浜の向こうのどこまでも透き通った青い海で、魚や貝、時には力を合わせてジュゴンやクジラを獲り、森の木の実や猪を食料としていた生活です。きっと島づたいに勝連半島との往来もあったでしょう。そして満月の夜には月明かりの下で歌い、踊り、海や森の恵みに感謝していたかもしれません。

ムラの北西の崖の下、海岸近くには今もこんこんと水が湧き出る「犬名河(いんながー)」と呼ばれる井泉があり、湧き水は目の前の淡いエメラルドグリーンの海へと流れてゆきます。



犬名河(いんながー)。天井に鍾乳石が形成されている!



アマゾンの村を訪れた時に案内してくれたガイドの青年が「アマゾン川沿いの小さな村に住む人達は幸せだと感じている。家族と一緒に暮らし、森には十分な食べ物があって、川で魚を釣る。逆に町へ出て行くとストレスで不幸せになる」と言っていたのを思い出しました。2000年前のイチハナリの人々も美しい自然と家族や食べ物に恵まれた幸せな生活を送っていたのかもしれません。

The smaller buildings are about 2-3m in diameter and big enough to sleep inside,
just like camping tent. However, there is a fire place inside the larger
building, which is about 5-6m in diameter, and it looks quite comfortable. The
interior of the larger house reminded me of a building I saw at the village near
the Amazon River in 2016. I stood at the edge of the ancient village of Ikei
Island and imagined the life of the people in 2000 years ago. People would have
gone to the sea to catch fish, and collect fruits and hunt boars in the jungle.
There is fresh water spring called "In-na gaa" located north-east of the village
and the water is still bubbling up today. I remembered the words of our guide in
Amazon; "People live in the jungle are happy. They live with family, there is
enough food in the jungle, and they can fish at the river. But if people move to
a town, like Iquitos, they get stressed and become unhappy".

勝連城址休憩所へ行ってみよう!
The Katsuren Castle Rest Area

仲原遺跡で発掘された土器は煮炊き、貯蔵、運搬などに使われた大小の壺や甕、鉢などで「仲原式土器」と呼ばれるそうです。土器に興味がある人は、うるま市勝連にあるユネスコ世界遺産勝連城跡の休憩所に勝連半島南に位置する津堅島の津堅貝塚から出土した土器数点が展示されているので、城跡と共に見学するのもおすすめです。




余談ですが、つい先日この休憩所に土器を見に行った時に「津堅にんじんサイダー」なるものを見つけました。

津堅島は別名キャロットアイランドと呼ばれ人参の産地として有名で、津堅島産人参ピューレと沖縄県産シークヮーサーが入った、着色料、保存料ゼロのサイダーです(200ml
¥270)。



ポップとラベルのデザインがかわいい津堅にんじんサイダー

店頭のポップには、サイダーだから「ふりふりせずゆっくりひっくりかえしながらおめしあがりください」と警告?があったので、ゆっくり一口目を飲んでみます。

最初は人参の味がほんのりする普通のサイダーなのですが、途中でビンを振って底にたまっていた人参を混ぜるとドロッとした野菜ジュースの食感に変わります。通常の野菜ジュースよりも炭酸とシークヮーサーですっきりさっぱりとしていて、伊計島めぐりで乾いた喉をおいしく潤してくれました!

The potteries excavated in Nakabaru Ruins are called "Nakabaru style pottery"
and those were used to cook, store, and carry food. If you are interested in
ancient potteries, you might want to visit the Katsuren Castle Ruins, the UNESCO
World Heritage Site, in Katsuren, Uruma City. There is a rest area next to the
parking lot and a couple of excavated potteries from ancient shell mound in
Tsuken Island, located south of Katsuren Peninsula, are exhibited.

仲原遺跡
沖縄県うるま市与那城伊計

Nakabaru Ruins
Yonashiro-Ikei, Uruma City, Okinawa


勝連城址休憩所
沖縄県うるま市勝連南風原3908
TEL: 098-978-7373

Katsuren Jo Site Rest Area
3908 Katsuren-Haebaru, Uruma City, Okinawa
Phone: 098-978-7373

ラベル:文化・芸能 自然 海

posted by Misa Alta at 22:11| 沖縄 ☁| 沖縄 | |


2020年06月13日


沖縄を結ぶ美しい道 BEAUTIFUL ROADS OF OKINAWA




電車の走っていない沖縄では、道路は大切な生命線で、人や物を車両で運ぶために無くてはならないインフラ設備です。とはいうものの、血管のように島内に張り巡らされた道路をくまなく走り回る事はあまり無く、いつも使う決まった道を通って日常生活を送っている人がほとんどではないでしょうか。

一度も通った事の無い道を選んでドライブをしてみたり、通り慣れた道をいつもとは違った角度から見てみると、思いがけない景色に出会うことがあります。

Since there is no railroad in Okinawa, roads are the most important
infrastructure for land transportation on the island. And if you look at the
roads from different angles, some of them are surprisingly artistic.

沖縄自動車道 うるま市石川伊波に架かる高架橋
The Viaduct near Ishikawa Interchange on Okinawa Expressway

恩納村仲泊と、うるま市石川の間は沖縄本島の西海岸と東海岸の間の距離が一番狭い場所で、直線距離で約3キロです。何年もの間、仲泊~石川の行き来はここを結ぶ県道73号線を使っていましたが、つい最近、同僚と石川の市街地へ向かう時に、73号線に沿うように走るいわゆる「裏道」を教えてもらいました。近くに住んでいたのにそれまで通った事が無かった事に驚きでしたが、それよりも驚いたのは、そこに広がる景色でした。

畑の間をくねくね走る片側一車線の田舎道で、道路脇の広場には黒くて立派な牛が繋がれています。そして電照菊畑や緑の葉を揺らすサトウキビ畑、青々と茂った原っぱを横切るようにアーチが連なったコンクリート製の橋が掛けられています。






これは沖縄自動車道の石川IC~石川伊波の丘の間に架かる高架橋で、多少周辺の牛舎からワイルドな香りが漂ってきますが、そこだけまるでヨーロッパの片田舎の様な牧歌的な光景で、イギリス南部のサセックス(Sussex)
にあるウーズバレー高架橋(Ouse Valley Viaduct)
を思い起こさせるデザインです。この景色を目の前に、頭の中でふいに「おお牧場はみどり」が流れ始めます。

沖縄自動車道は何度も通っていますが、道路の下にこのような景色が広がっているとは全く想像もしていませんでした。

歩いて高架橋の下へ向かいます。橋の下には小川が流れていて、水際まで下りられる階段もあります。

真下から見る高架橋は迫力です。






高架橋の下に牛!


地面からの高さは目測で30m(?)ほどで橋脚部分にアーチ型の開口部があり、合わせ鏡を覗いた時のように開口部のアーチが小さくなりながら奥の方へ続いています。

近くの牛舎から「モ~~~」と聞こえてくる牛の声で、車へ戻る頃には頭の中で流れていた曲がいつの間にか「ドナドナ」に替わっていました。

Until very recently, I did not even know there was a beautiful arch viaduct,
which is a part of Okinawa Expressway, near Ishikawa Interchange even though I
have driven on it so many times in my whole life. The viaduct in Ishikawa-Iha
standing in the middle of the green field reminds me of beautiful Ouse Valley
Railway Viaduct in Sussex, England which is Grade II listed building of the
Historic Buildings and Monuments Commission for England.

那覇空港自動車道 南風原高架橋
Naha Airport Expressway Haebaru Viaduct





沖縄でアーチの美しい高架橋と言えば、知る人も多い南風原(はえばる)高架橋です。西原町から南風原町にあるイオン南風原ショッピングセンターへ向かう下道(自動車道ではない一般道路)から圧巻のアーチを見る事が出来ます。

伊波の高架橋がどっしりと貫禄があるのに対して、南風原高架橋の見た目はすっきりスレンダーで、私が特に気に入っている部分は西原JCT近くの高架橋が2段に分かれている場所です。

設計を行った千代田コンサルタント九州支店の南風原高架橋についての説明によると、「橋梁形式の選定にあたっては、…(中略)… グスクや石造りアーチ橋に見られる曲線の優美さを連続的に配置したRC連続アーチ橋形式を選定しました」との事で、全長828mの橋は21のアーチで支えられています。





確かに、中城城址や座喜味城址で見られる沖縄の城(グスク)のアーチ型の城門や、首里城近くにある弁財天堂の天女橋のような、かつて沖縄各地の川や池の中島にかけられた石矼(いしばし)、そして民家のワーフール(豚便所)にいたるまで、石造りアーチは古来、沖縄の生活や文化に浸透してきた建築のデザインで、景色の中にしっくりと馴染みます。南風原高架橋はそのデザインの美しさから「土木学会デザイン賞2002 優秀賞」を受賞しています。

ちなみに、南風原や伊波の高架橋の美しさが際立っているのは、周りに広がる自然の緑との調和が大きなポイントで、仮に高架橋の周りがコンクリートの住宅街や高層ビルであれば、橋の魅力は半減していたのではないでしょうか。





Another beautiful viaduct is a part of Naha Airport Expressway. The Haebaru
Viaduct is 828 meter long arch bridge with 21 arches. You can see the arches
from the road runs along Haebaru Dam. Haebaru Viaduct won Civil Engineering
Design Prize 2002, JSCE for its design which blends in with surrounding natural
environment.

恩納村の仲泊大橋とツマサ橋
Nakadomari-Ohashi Bridge and Tsumasa Bridge in Onna Village


国道58号線を、おんなの駅「なかゆくい市場」から北向けに進むと坂道の頂上付近に架かるのが「仲泊大橋」で、橋の上からはエメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く東シナ海を一望する事が出来る絶景ポイントです。そして58号線を仲泊大橋の手前で左側車線から下り、石川方面へ向かって県道73号線へ繋いでいるのが「ツマサ橋」です。

ここは夕方、犬と散歩で時々通るのですが、仲泊大橋とツマサ橋の間にある、集落へ続く階段から見る二つの橋の景色が好きです。





石川向けに右下へ流れるように延びる道とその上に交差して名護向けに、やや左側へカーブして延びる仲泊大橋の曲線、そしてこの無機質なコンクリートと鉄骨の景色が、夕暮れ時、オレンジ色の街路灯が灯ると温かみのあるノスタルジックな景色に変わります。真っ暗な海辺で皆で囲んだキャンプファイヤーや、子供の頃、台風で停電になった家の中で灯したロウソクの明かりのような懐かしさです。

最近は省エネの為だとは思いますが、目玉に刺さるようにまぶしくて冷たい印象の白色LEDの街路灯が増えて少し残念に思っていたのですが、つい先日、人にやさしく虫もよせつけにくい、みかん色の低誘虫LED照明、その名も「美観灯(みかんとう)」をラジオで紹介していました。夕焼け色の美観灯が沖縄でも普及する事を願います。





Nakadomari-Ohashi bridge and Tsumasa bridge are located where route 58 and route
73 in Nakadomari, Onna cross. Tsumasa bridge stretching to lower right direction
towards Ishikawa and Nakadomari-Ohashi bridge cross over it running slightly
towards left. The concrete and steel frame bridges look very cold, however, at
sunset when the orange street lights turn on, the scenery becomes something warm
and nostalgic.

彼らの後ろに道はできる
Men at Work





いつもとは違う視点に立って見ると、毎日何気なく通っている何の変哲もない道が見せる、まるで素晴らしい芸術作品のような一面に驚かされます。

私たちの生活を便利にする道、島中をドライブして周れる道(時より、なぜ?と思う場所に道路があったりしますが・・・)、景色に溶け込んだ美しい道。そしてそこには、その道を実際に造る人々がいます。真夏の炎天下、ユラユラと陽炎の立ち昇る灼熱地獄のアスファルトの上や、真冬の強風で体感温度が零度になる中、投光器の下で夜通し現場で働いて沖縄の道を造って来た人達に感謝します! 

Our lives became easier and much more convenient because many places around the
island are connected by the roads. There are people actually building the roads
during hot summer days under the burning sun and on the sizzling hot asphalt, or
at the middle of the night during the winter when the temperature drops to zero
degree Celsius with wind chill factor. I would like to thank all these people
who work hard to make our lives easier and better!


ラベル:文化・芸能 自然 絶景

posted by Misa Alta at 12:12| 沖縄 ☁| 沖縄 | |


2019年10月23日


壮大な地球を感じる!ジョシュアツリー国立公園 FEEL THE EARTH AT JOSHUA TREE NATIONAL PARK IN
CALIFORNIA!




「ジョシュアツリー」を知ったのは、アイルランドのロックバンド「U2」のアルバム「THE JOSHUA
TREE」のCDを通してでした。メンバーの後ろにグニャリと曲がった奇妙な形の木が写った白黒の写真が印象的で、きっと収められていた曲が好きだったのが理由で写真に写るジョシュアツリーにも興味を持ったのだと思います。2019年、節目の誕生日を記念して、カリフォルニア州にあるジョシュアツリー国立公園(Joshua
Tree National Park) へ実物を見に行くことにしました。

The very first time I heard about the Joshua Tree was through U2's album THE
JOSHUA TREE. Because I like the songs in the album, I became interested in the
strange looking tree as well. To celebrate my big birthday this year, I decided
to go to Joshua Tree National Park in California to see it myself.

フリーウェイからの景色
I-10

9月最後の月曜日、滞在していたオレンジカウンティ(Orange County) を出発して、その名も「ジョシュアツリービレッジ(Joshua Tree
Village)」を目指してフリーウェイを東へ進みます。

ほとんど、行き当たりばったりの旅だったので、前日にジョシュアツリー国立公園入口に一番近くて安いモーテルを1泊予約しました。車の外の景色は、ロサンジェルス郊外の街並みからだんだんと建物がまばらな乾燥した砂漠の景色へと変わって行きます。





ところどころに枯れた茂みがへばりついた岩と土だけの丘の間に延びるI-10(アイ・テン:州間高速道路10号線)は、カリフォルニア州サンタモニカから大陸の東の端フロリダ州ジャクソンビルまで続いています。フリーウェイの制限速度は60マイル(96キロ!)ですが、ほとんどの車は80マイル以上のスピードで走っているので、周りの車にどんどん抜かされていきます。周りに比べればノロノロ運転ですが、それでも青空の下、100キロのスピードで砂漠の中を走って行くのはなんとも爽快です。

On the last day of September 2019, my son and I left the Airbnb in Orange County
and headed for our destination; Joshua Tree Village. We got on I-10 (Interstate
10), which stretches from Santa Monica, California to Jacksonville, Florida, and
drove towards east. After a while, the view outside of the window changed
completely and we were in the desert of California.

サンゴルゴニオ峠ウィンドファーム
San Gorgonio Pass Wind Farm

砂漠の中に突如、周りの景色に不釣り合いな高いビルが一つそびえ立っています。モロンゴインディアン居留地(Morongo
Reservation)にあるカジノです。そのカジノを過ぎたあたりから、道路の両側に白くて大きな風力発電用の風車の列が現れ始めます。

この辺りは「サンゴルゴニオ峠(San Gorgonio
Pass)」と呼ばれる場所で、両側にある山の標高は9000フィート(2700メートル)を超え、ウィキペディアによると、アメリカでもっとも風の強い場所の一つだそうです。I-10を下りSR-62(カリフォルニア州高速道路62号線、通称『29パームス・ハイウェイ(29
Palms Highway)』)に入ったところで、横道に入り車を停め、降りようとドアを開けた時に想像以上の強風だと気がつきました。

目の前には、はるか遠くまで広がる大地を埋め尽くす白い風車が彼方の山のふもとまで整然と並び、耳元では乾燥した風の音がゴーゴーと響きます。まさに圧巻の光景です!





As soon as we passed the tall building of the casino in Morongo Reservation, big
white wind mills appeared on both sides of I-10. The area is called San Gorgonio
Pass and according to Wikipedia, it is one of the most windy places in the
United States. The rows of giant wind mills lined up across the desert all the
way to the foot of the mountains in far distance. What an awesome sight to see!

ハイデザートモーテル
High Desert MOTEL

62号線を進み、ユッカバレー(Yucca Valley) の街に入る頃から両脇に独特な形の木が現れます。始めて見る本物のジョシュアツリーです! 

大きなスーパーやレストランの立ち並ぶ中心地を過ぎて、もうしばらく車を走らせると、いよいよジョシュアツリービレッジに到着です。ジョシュアツリー国立公園の西口がある、人口約7400人(2010年アメリカ国勢調査)の小さな村です。村の入口、中心地の外れにこの日の宿「ハイデザートモーテル(High
Desert MOTEL)」があります。





何の変哲もない、アメリカの幹線道路沿いによくあるロードサイド・モーテルですが、一目でこの場所が気に入りました。

タージマハルの写真が飾られたカウンターの奥からインド人の男性が出てきて、チェックインを済ませます。部屋のカギと、9軒のカフェやレストラン(多分、村にあるほとんどの飲食店)の名前が印刷された割引クーポン券をもらい、部屋へ向かいます。

建物はそれほど新しくは無いのですが、最近リフォームされた様子の掃除の行き届いた部屋の壁は一つの面が明るい群青色、もう一つの面とバスルームがミントグリーン、残りは白、そしてサーモンピンクの部屋のドアにインド的センスが光ります。部屋の窓からはモーテルの看板と目の前を走る62号線、岩だらけの山が見えるだけですが、すごく気持ちがいいので、もう一泊滞在する事にしました。



小さなプール付き!
It comes with a small swimming pool!


We got off I-10 and took Route 62 (California State Route 62) or "29 Palms
Highway". After passing through town of Yucca Valley, we arrived at Joshua Tree
Village. It was easy to spot the motel, which was close to the National Park
entrance and cheapest, that we reserved the day before for just one night. I
liked the place instantly. Not very new, but the room was clean and walls were
newly painted in blue, mint green and white with salmon pink door. All I could
see from the window were the motel sign, highway, and bare mountain of the
National Park. We decided to stay there one extra day.

砂漠の賢者ジョシュアツリー
Meeting the Wise Man

延泊分の料金を支払い、モーテルを出て国立公園へ向かいます。時刻はすでに午後3時近くです。

始めに西口にあるジョシュアツリービジターセンター(Joshua Tree Visitor Center)
へ向かい、入園料を支払い公園内の地図をもらいます。商用ではない乗用車一台の7日間有効なパスは$30で、期間中何度でも出入りが可能です。料金を支払う際にもらうパンフレットにも記載されていますが、国立公園内のほとんどのエリアでスマホ、携帯電話は圏外です。十分な水と地図を持って行くことが必須です。

対応してくれたセンターの男性職員に、おすすめの場所たずねると、どこも素晴らしいけど、と前置きして、ヒドゥンバレー(Hidden
Valley)やバーカーダム(Barker Dam)、晴れの日はメキシコまで見えるキーズビュー(Key's View)、スカルロック(Skull
Rock)を教えてくれました。





国立公園内には至る所に様々な形と大きさのジョシュアツリーが自生しています。U2のアルバムの写真には、少しやる気がなさそうに写っているジョシュアツリーですが、間近で見るとエネルギーに満ち溢れています! 

ちなみに、ジョシュアツリーは観葉植物として馴染み深いユッカ(青年の木)の仲間だそうです。国立公園よりも標高の低い場所にあるジョシュアツリービレッジでも標高は2736フィート(834メートル)あり、ジョシュアツリーは標高2000~6000フィート(約600~1800メートル)のモハビデザート(Mojave
Desert)だけに生育しているそうです。ユッカの中でも一番大型で、大きなものは約12メートルもの高さになり、通常150年ほど生きるそうですが、以前は高さが80フィート(約24メートル)の個体があり、推定樹齢は1000年だったとの話もあります。エネルギーの塊のジョシュアツリーは、砂漠に生息する様々な生き物の大切な住処にもなっています。



高さが10メートルほどあるジョシュアツリーの大木! 
The tree is about 10 m high!
   

奇妙な形の岩山とジョシュアツリーの林の間に走る道路の脇の停車帯に車を停めて、気に入った形の木のところまで歩いてみます。砂漠にはジョシュアツリー以外にも、さまざまな種類のサボテンや小さな花をつけた植物が辺り一面に生えています。どこを見ても絵になる光景で、想像していた以上に素晴らしい場所です!









  

何度も車を停めて写真を撮ったり、岩山に登ったりしていると、気づいた頃には日が傾きかけていました。

いったんモーテルに戻り、割引クーポンに載っていた、近くのインド料理の店「SAM'S PIZZA & SUB AND INDIAN
FOOD」で手頃で美味しい本場のインド料理を堪能した後、星を見に公園へ戻ります。残念ながら近隣の街の明かりで、期待していたほど星は見えませんが、それでも天の川がハッキリと見える美しい夜空です。そして、夜の公園内ではパンフレットにも載っていたネズミらしき小さな生き物とコヨーテかキツネ(車の前を横切る一瞬だったので分からずじまい)に数回遭遇する幸運に恵まれました!

After extending our stay at the motel, we headed to the Joshua Tree Visitor
Center and paid the fee to enter the park. It was $30 for one non-commercial
vehicle and the pass was good for 7 days. There is no cell phone coverage in the
park, so you must get maps at the Visitor Center, and bring plenty of water with
you. I could see various shapes and sizes of Joshua Tree in the park. Joshua
Tree (Yucca brevifolia) belongs to the genus Yucca. It grows in 600 - 1800 feet
elevation of the Mojave Desert. The life span is average of 150 years, however,
according to the various information, some of them can live for 1000 years!
Joshua Trees are also home to many creatures in the desert.

エネルギー溢れる大地
Enjoy and Feel the Earth

翌朝、モーテルの周辺を散策してみます。モーテル裏手には荒野の中にポツンと人気のない小さな教会が建っていて、壁には体がライオンで鳥の顔を持つ生き物がピンクや黄、オレンジで色鮮やかに描かれています。



Photo: Joshua Akeno


昼、車にガソリンを入れてランチを食べた後、ジョシュアツリービレッジのメインストリートを見て回ります。掘り出し物が見つかりそうなリサイクルショップや土産屋、小さなカフェが62号線沿いの300メートル程の間に点々と並びます。LA辺りから来たであろう、ちょっとおしゃれな人達はオーガニックフードのカフェに集っています。





午後、ビジターセンター職員おすすめのバーカーダムへ向かいます。ここには1時間ほどで周れる短いトレイルがあります。

1900年頃に牧畜の為に造られた貯水用ダムの跡地には、雨の後に小さな池が現れるようですが、この日は水は完全に干上がっていました。それでも、周辺には緑の木々が生え、重なり合う大小の岩の間を歩いたり、アメリカオオモズ(Loggerhead
shrike)が10数メートル先回りをしてついて来たりと、気持ちのいいハイキングを楽しみます。このトレイルでは岩穴に残されたインディアンのペトログリフ(岩面彫刻)も見ることができます。



Photo: Joshua Akeno



しばらくついて来たアメリカオオモズ 
Stalked by the Loggerhead shrike



Photo: Joshua Akeno
バーカーダムトレイルに残されたインディアンのペトログリフ 
Indian's Petroglyphs at Barker Dam Trail


車道から離れたこの場所で立ち止まりじっとしてみると、普段味わう事のない、不思議なほど音の無い世界に包まれます。

ハイキングの後に向かったKey's
Viewには、夕日が山に沈む直前に絶妙なタイミングでたどり着きました。日没直後のピンクや紫に染まる空と影絵のように浮かび上がる周囲の山の稜線は息を飲む美しさです。





標高5185フィート(約1580メートル)から見下ろす谷間には、明かりがともり始めた海抜マイナス71フィート(マイナス22メートル)に位置するコーチェラ(Coachella)の町やソルトン湖(Salton
Sea)が広がります。そしてこの谷間にはサンアンドレアス断層(San Andreas Fault)
という、太平洋プレートと北アメリカプレートがぶつかる地球の割れ目が走っているそうです。

地球や自然はとても繊細で大らかで、その大いなるパワーは心と体にしみ込んできます。日常に戻っても、またしばらく頑張れそうです!





In Joshua Tree Village, there are some interesting shops and nice little cafes
along 29 Palms Hwy. After checking some of the places, we went back to the
National Park for short trekking. Barker Dam is a reservoir that was built to
hold water for cattle around 1900. Unfortunately the water was completely dried
up when we were there, but it was still interesting trail for short hiking
(about 1 mile). After the hike, we headed to Key's View (5185 ft.: 1581m). We
were just in time to see the sunset from the ridge. Underneath, I could see town
of Coachella and Salton See, which are below sea level, laying in the valley. In
the valley, there is also San Andreas Fault where the Pacific and the North
American Plates meet. We were not only standing on the ridge of the mountain,
but also on the edge of the North American Plate where great force of the earth
is generated!


ジョシュアツリー国立公園:Joshua Tree National Park
住所 Address:74485 National Park Dr. Twentynine Palms, CA 92277-3597
TEL: 760-367-5500




ラベル:自然 絶景 その他

posted by Misa Alta at 21:30| 沖縄 ☔| その他 | |
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